| 財団プログラム運用状況から見た第一ゾーン各地区の現況と特徴 |
| 清水 清 |
武士情報委員長の要請により本日、卓話をさせていただきます。
国際ロータリーのロータリー財団は、ロータリーの活動を支援するために数多くのプログラムを開発し提供しています。これらプログラムの活用は全てのロータリー・クラブに委ねられ、今日多大な成果を生み出していることは喜ばしいことであります。
私達のクラブは第一ゾーンの2820地区にあって活動をしていますが、同じゾーン内にある他地区の情報は、あまり聞くことも少ないと思います。
本日は他地区の状況に触れ、2820地区の持つ問題点や優れた点等、見直す機会にしたいと存じます。併せて、クラブの今後の奉仕活動に役立つならば幸いに存じます。
1.2006-07年度の財団年次寄付状況(2007年4月末現在)
| 地区番号 |
地 域 |
年次寄付実績 |
備 考 |
| 2500 |
北海道東部 |
$65.71/人 |
寄付ゼロ4クラブ |
| 2510 |
北海道西部 |
$75.72/人 |
駆込み型 |
| 2520 |
宮城・岩手 |
$44.85/人 |
寄付ゼロ2クラブ |
| 2530 |
福 島 |
$59.55/人 |
駆込み型 |
| 2540 |
秋 田 |
$33.63/人 |
寄付ゼロ2クラブ |
| 2550 |
栃 木 |
$102.86/人 |
早期達成型 |
| 2560 |
新 潟 |
$88.30/人 |
寄付ゼロ2クラブ |
| 2800 |
山 形 |
$71.52/人 |
最終駆込み型 |
| 2820 |
茨 城 |
$113.34/人 |
最終値134.69(6月) |
| 2830 |
青 森 |
$87.33/人 |
最終駆込み型 |
| 2840 |
群 馬 |
$76.42/人 |
最終駆込み型 |
2.財団プロジェクトへの参加状況
| 地区名 |
親善奨学生 |
世界社会奉仕 |
GSE |
MGプロジェクト |
地区補助金 |
| 2500 |
参加2〜3 |
知らない |
○ |
X |
◎ |
| 2510 |
参加2 |
知らない |
○ |
△ |
◎ |
| 2520 |
参加3〜4 |
意欲的参加 |
◎ |
◎ |
◎ |
| 2530 |
参加3 |
少ない |
○ |
○ |
◎ |
| 2540 |
参加2 |
意欲少ない |
○ |
X |
◎ |
| 2550 |
参加3〜4 |
意欲的参加 |
◎ |
○ |
◎ |
| 2560 |
参加3 |
意欲はある |
○ |
△ |
◎ |
| 2800 |
参加2〜3 |
少ない |
○ |
○ |
◎ |
| 2820 |
参加5〜7 |
意欲的上位 |
◎ |
◎ |
◎ |
| 2830 |
参加3〜4 |
規模少ない |
○ |
○ |
◎ |
| 2840 |
参加3〜4 |
意欲的 |
○ |
○ |
◎ |
| 【問題点】 |
| (1) |
世界平和フェローへの参加がほとんどない
(東京・京都・大阪地区は意欲的に取り組んでいる) |
| (2) |
世界社会奉仕(WCS)活動の事例数が少ない、またマッチング・グラントを活用する例が少ない。 |
| (3) |
GSEは大半が世界基金の活用での派遣と受け入れである。
○は隔年で行うこともある地区を示す。◎は毎年欠かさずに実施している地区を示す。
また、ペアリングはR財団の推奨を受けての例が大半であるのが特徴。
地区が意欲的に相手を探す例は極めて少ない。
2820地区も同様であるが、廣瀬年度は地区が意欲的に取り組み、既に、ドイツとのペアリングが成立している。 |
| (4) |
地区補助金の活用は全地区共に向上してきている。
資金額が少ないことに対する不満がある。徐々にではあるが増額される期待がある。 |
| (5) |
財団親善奨学生派遣については、推薦者数の減少が悩み。
受け入れの学生数は殆どゼロに等しいが、2820地区は2名の実績を持つ。
いずれも韓国の学生で筑波大生である。海外に知られた大学がないことが原因。 |
3.財団学友会の設立とその活性化について

財団学友会を持たない地区が第一ゾーン内に半数近くある。
組織があっても活動が問題視されている地区もある。
本年度のRIの方針に財団学友のクラブ会員への加入促進が打ち出されている。
学友出身者のロータリアンへの加入は新潟地区(2560地区)が唯一の事例。
また、財団学友のメンバーに財団親善奨学生出身者が少ないことも特徴となっている。
2820地区も例外ではない。加入会員の大半がGSE経験者による組織である。
財団親善奨学生が帰国後地域に定着しないことが原因している。
4.2820地区の課題
2820地区は、比較的に優等生ではあるが、地区内のクラブの全てのレベルが向上している状況ではないと感じている。
以下に、2820地区の課題を列記し補足すると、
| (1) |
財団プログラムへの理解を更に高める必要がある。
財団の仕組みが複雑であるとの理解があり、導入意欲を阻害している様に思われます。
地区財団委員会の噛み砕いたPRが必要と思う。 |
| (2) |
WCSとマチイング・グラントプロジェクトの理解に誤りがある。
WCSはRIのプログラムであり、クラブの資金のみで活動する世界社会奉仕です。
資金が少なくプロジェクトの規模が小さくなることが欠点であることから、これを、資金面で支援する目的で考えられたのがMGです。
前者はI Serveに近いが、後者はWe Serve (勿論、発案的にはI Serve)により大きな規模のプロジェクトを動かすことが出来るものです。 |
| (3) |
マッチング・グラントプロジェクトへの参加意欲と理解を全てのRCに浸透させる必要がある。
RI会長の強調事項の大半が、世界平和維持に関連する事項であります。
地区補助金(DDF)の意義ある活用のためにも望みたい事項です。 |
| (4) |
クラブのGSEへの参加意欲を高める必要がある。GSE参加者の推薦が少ないこと。
多くの候補者の中から優れた人材を派遣し、社会に貢献する仕組みを作ること。
GSEは唯一、一般社会人が参加できるプログラムです。多くの社会人にその機会を与えたい。
現状では、参加者の大半が公務員であることが悩み。
一ヶ月の休暇が取れる状況にない人たちが多いことも検討課題である。 |
| (5) |
財団親善奨学生候補者の推薦と世界平和フェロー候補者の推薦数の確保が課題です。
推薦していただけるクラブが年々減少しています。
若者の教育の重要性を理解浸透してほしい。 |
5.統計的見解について
最後に、国内で統計的な検討が実施された中から留意しておかなければならない事項をいくつか紹介し、私の卓話を纏めたいと存じます。
| (1) |
財団寄付への懸念(伸び悩む増加率)
※2003-04年度に27%
※2004-05年度に20%
※2005-06年度に10% |
| (2) |
寄付をしていないクラブは衰退している。
※2005-06年度の寄付ゼロクラブ97(当面の目標は半減 50クラブ) |
| (3) |
奉仕プロジェクトの数の減少と会員減少率がリンクしている。
『奉仕を通して喜び・感動を求めよう運動』の展開 |
| (4) |
人道的奉仕プログラムと教育的プログラムのバランス
地域性、国により異なるが、日本では教育面への比重が下がりつつある。
発展途上国ではその両面が全て存在している。世界平和を願う観点から、
国内と海外の奉仕プロジェクトにバランスよい配慮と意欲的参加が望まれる。 |
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