日立ロータリークラブの御意見番


斎藤 隆
Takashi Saitoh
1984〜1985ガバナー


パストガバナーのお二人に
その時々の行事・事象について感じたことなどを週替わりででお書きいただきます

2006/09/27 START

清水 清
Kiyoshi Shimizu
2003〜2004ガバナー

23 識字率向上に因んだ卓話を拝聴して 2007/3/27 by Kiyoshi
3月27日の例会卓話は、日立在住の韓国生まれのユン・ジョンミさんの体験談であった。来日以来、外国人として日本語と日本文化や習慣の習得での悩みで苦戦を強いられているとのことであったが、子供を持つ母として明るく苦しい現実を乗り越えようとしている姿に触れて、陰ながら声援したい思いがした。
私達には日常感じ取れない悩みやご苦労が身にしみて感じられた卓話であった。

日本語は世界の中でも異質な存在であると思う。
カナで表せば同じ発音でも、全く異なった意味を持つものが多く、外国人が習得するのに悩む問題点の一つであろう。
橋、箸、端、嘴、梯など数多い例がある。

私達には、言葉の前後関係から、ごく自然にその違いを判断して理解することが出来るが、外国人には簡単ではないと思う。

日本語は音の抑揚やイントネーションが外国の言葉と比べて弱いため聞き分けるのに難しさがあると思う。また、前者とは異なるが、難しいのは敬語の使い方であると思う。男女に対しても使い方が異なるし、若年者、熟年者、高齢者についても表現の仕方が異なる場合があるし、目上の人に対しても色々な表現の仕方がある。誠に始末が悪い代物かもしれない。

更に、『てにおは:助詞』の使い方も加わるから大変に難しくなると思う。

卓話の中にも例として姓名の話題があったが、文化の違いがもたらす苦労も外国人には死活問題になるであろう。日本でも、現在、夫婦別姓問題が話題になりつつあるが、韓国の様に先祖を敬う深い思いからではないような気がする。
ユウ・ジョンミさんの様なことが問題として起こらなければよいがと言う思いが頭をかすめた。

 若い頃に海外で生活をしたことがあり、その時のことが懐かしく思い出された。

言葉も文化・習慣などは実践的な体験の積み重ね以外にはマスターすることは出来ないと思うし、まして、ネイティブ(Native)でない人にとっては短期間での習得は困難であろう。

 更に感じることは、言葉に関する書物は比較的に豊富に出版されているけれども、文化や習慣について纏められた書物の如何に少ないことか。

世界中には、海外生活を体験された人は多いけれども、苦労して得た文化や習慣の違いについてはあまり語られていないように思う。
これら、ノー・ハウについて少しでも多くの紹介があれば、救われる外国人は多いのではなかろうか。

 ボランティア団体『さくら』が発行している機関紙『さくら』には時折、日本の文化・習慣などの紹介が記事として掲載されていることは嬉しいことである。これからも、外国人のためのサービスとして、また、国際交流の面での支援を続けてほしいと願うものである。

 クエートに在住した時の体験であるが、クエート国営銀行に口座を開設に訪れた時、嫌というほど知らされたことはイスラム時間であった。日本ならば、口座開設の申請をすれば短時間で事がすむのであるが、その国ではそうではなかった。

朝9時に申請をして、銀行内を書類が回されるのに丸一日かかるのである。結局、ノートを受領したのが翌日の午後であった。
そのことを事前に知らされていれば、腹も立たなかったし、無駄な時間をぼんやりと過ごすこともなかったと思う。この体験も、その国の文化であり習慣を自分自身で悟ることになったのである。

『インシャーラ:神のみぞ知る、ましておや、人が知る由もないことなのだ』と言うアラブの考え方を理解したときに、長い時間を待つことに馴れて腹が立たなくなったことを思い出した。

日立市内のボランティア団体である「さくら」が市内在住外国人のために識字率向上面で奉仕活動をされている姿は誠に素晴らしく、頭が下がる思いである。
これからも、活発な活動を継続してくださることを御祈念申し上げたい。




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